タンクとテールは、当時の塗装の状態でテールは上部の方が変色して、かさかさの状態です。サイドカバーの塗装もオーナーが言うには当時の塗装で、このシルバーに全て塗装して欲しいと言うことでしたが、よく見るとサイドカバーは最近塗装している様なのでそれを伝えて色を決めました。
年代の割には塗装はさほどでも無いのですがサビや凹みが多く、タンク上部は何かで叩いた様な凹みがあり、サイドカバーはマークをー無理やり外したようで、穴が気持ち盛り上がり、その分、中程が凹んでいます。プラスチック用のパテでなをすしかありません、パーツが古いので温めて治すは危険なのでパテで治します。
テールは釘か何かのひっかきキズがあり、傷のまわりはバリで盛り上がっているので、丁寧にサンディングしてからプラスチックパテでキズを埋めていきます。
給油口とその周りは、サンドペーパーで落とせるところまで丁寧に落としていきます。
裏面は剥離剤を使えないので、この程度であればサンディングでいけると思います。
剥離剤を使う準備をしていきます。タンクの裏や、ねじ穴や給油口に付かないように、慎重にガムテープを使ってマスキングしていきます。普段使っているマスキングテープでは用をなさないので使いません。
タンク下部は、マスキングのボディー接地付近30センチぐらいのところは、新聞紙を4重にして使います。車の場合も同じです。新聞紙を丁度2枚重ねしたものを端30センチのところを、折ってガムテープを使って貼っていき、その延長は2枚重ねで車の場合は貼っていきます。今回新聞紙がなかったので厚紙を使いました。用意する物は剥離剤を入れる容器と剥離剤(スケルトン)とハケとカワすきを用意します。バイクのタンクだと500cc位で足りるので、容器に移して使います。容器は塗装用の容器で大丈夫です。
なるべく厚めにハケ塗りして塗装表面が縮れて、それが終わるまで待ちます。塗装の厚さや、塗装の硬さによって剥離剤が効き始める時間が、異なります。
塗装の縮れが止まったのでマスキング部分を剥がさないようにカワすきを使って塗装のカスを周りに飛ばさないように、ソーツと紙を敷いた部分に落としていきます。自分でやるときは外で周りに車とか何もない所でやりましょう。ガスも結構、発生するので、密閉された空間での使用は避けて使用してください。
普通はタンクの塗装カスを、下の紙に落として場所を移動して、ホースと洗車ブラシ見たいのを使って洗い流します。今回は、紙ウエスト、シリコンオフで手に付かない様に拭き取りました。
ガソリンタンク下部のマスキングを塗装カスを飛ばさない様に、ガソリンタンクを一旦移動します。
大きめの、塗料容器に塗装カスがこぼれない様に包んでガムテープで止めてゴミに出しました。容器は5リットル容器を使って捨てました。
画像がダブってしまいました。
剥離しきれなかった部分を、小型サンダーやペーパーや特殊研磨剤を使ってタンク表面の塗装を落とし、最後にタンク表面をダブルアクションサンダーで表面を、ならしていきます。軍手等をはめて、手の汗が金属表面に付かない様に気をつけて作業していきます。
コバックスのスマイルサンドEXの荒い盤数から#240までを使ってタンクの裏面なサビを落とします。いろいろな粗さがあるので、一般ユーザーで缶スプレーでバイクのパーツを塗装するユーザーは#800ぐらいのスマイルサンドEXでサンディングするのが、おすすめです。ネット上に出ている塗装のやり方みたいに、耐水ペーパーで水研ぎなんかは今時、殆どの場合やりません。
大体下地ができたので、シリコンオフを使ってタンクの表面を脱脂処理します。ラテックス等の手袋をはめて、素手で触らない様に気をつけて拭き上げます。
タンク表面はダブルアクションサンダーを使い#180で錆びた部分を落とし、その後全体を#240でならし、更に#320で仕上げました。
今回使う、プライマーの指定番数が#240だったので裏面は最終サンディングは粗いところで#240で仕上げています。外国製のレストアなどにも使われている、エポキシプライマーサフェーサーを使いました。とてもサビをよく押さえ込んでくれます。プライマーサフェーサーなので板金が無ければ、乾燥後にサンディングしてそのまま塗装でフィニッシュできます。とても高価なプライマーサフェーサーです。
使う塗料メイカーごとに鉄板からの処理剤やその後のサフェーサーや使用法があるので、そちらを参考にすると良いと思います。いきなり普通のサフェーサーを塗装することは普通ありえませんので、お使いの塗料メーカーから指定の表面処理剤みたいな物が出ているはずです。
翌日、板金をしてウレタンサフェーサーを塗装するので、プライマーサフェーサー乾燥後に、全体を#240のスマイルサンドEXを使って足付けしておきます。
凹みの大きな5ミリ以上パテを盛る時は、カーボン繊維の入ったカーボンパテで荒出しします。こちらのコバックスのパティシュは使用後すぐにシンナーで拭き取れば紙が切れるまで何回でも使えるのでおすすめです。当社ではパテべらと、パティシュはティッシュペーパーとシンナーで拭き取って両方ともキレイに使っています。お勧めです。
カーボンパテで仕上げた後他の凹みや、歪みを板金パテで仕上げ最後にポリエステルパテを薄く板金市t部分と周りに塗って仕上げますが、ポリパテをきらしていたので、板金パテで巣穴を取り次ぎのウレタンサフェーサーをスプレーパテ仕上げ仕様仕上げます。
ブラックタイプのウレタンサフェーサーをスプレーパテ使用でテールとタンクとサイドカバーを塗装しました。翌日サンディングします。
ポリパテが着たので、巣穴や小さいエクボ、傷などを埋めました。後々痩せる事があるの、でラッカーパテとか一液タイプのモノは使いません。
#240の空研ぎペパーを使って当て板を使って歪みやキズ等を取り、最後に#320で仕上げます。
最終仕上げに、研ぎやすい海外メーカーのウレタンサフェーサー並みに下地を抑えられる、一液アクリルサフェーを塗装する。
メタリック塗装で仕上げるので、#1000のから研ぎペーパーで足付け仕上げを行う。
タンク、テールの裏も表もクリヤーを綺麗に塗装して仕上げる。普通はこれで、ブツをとって軽く磨いて完成させる。
タンクとテールの表全体をペーパーで肌を落として、全面ポリッシュ仕上げ。ここまでやればベンツの新車並みの肌と光沢か、それ以上に仕上がったと思います。一部、外車ディーラーの塗装屋が使っている物と同じクリヤーを使用しています。国産塗料の全メーカーのトップグレードのクリヤーを試してきましたが、今使っているクリヤーが作業性や磨き艶、艶もちが一番いいです。
給油口と塗装の切れ目に、ガソリンが染み込んで塗装が浮かない様に、それと給油口の内側の縁を、抑えるためにエアーブラッシのハンドピースを使って、強力なタンクシーラーをペイントしました。硬化時間が96時間程なので、その後にキャップや給油をする様にオーナーに伝えます。
給油口に塗装したタンクシーラーも、だいぶ硬化した様です。触っても大丈夫ですが、メーカーの指定どうりに時間を取る様にします。ここまで来るのに、1週間ほどかかりました。近年の自動車やバイクの塗装が、とても色や肌艶がよくなってきていますので。塗装に対してのレベルアップを日々研究しています。一般的な塗装からカスタムペイントまでお気軽にお問い合わせ下さい。
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